オレンジジュース色の夕焼け
小林麻央さんが、亡くなってしまわれた。
昨日、育児講座のお仕事。
イヤイヤ期の対応と、もう一個のテーマは、女性がんの検診啓発。
子どもの小さいお母さんたちに、乳がんの自己検診の仕方を教えて、市の健診の受診勧奨を、丁寧に心を込めて話す。
お母さんが元気でいることが、1番大事なんだよ、って。
そんな日の、できごと。
私がそんな縁起でもない事喋ったりしてたせいで、小林麻央さんが亡くなってしまったんじゃないか、とか、わかっちゃいるけど脳がブレブレになってしまってる。
全然関係ないけど、昨日仕事中に、たまたま偶然1人の命をとり止めるのに間に合うことができたらしくて、
朝一番に、「おかげで、助かりました!ありがとうございます!!」って電話を受けたとこだった。
小林麻央さん、ありがとう。
昨日、私と話した20人のお母さんたちは、きっと検診受けてくれると思います。
保健師の仕事は誰にでもできる
保健師は名称独占。
「保健師」の名を使って業務ができるのは保健師だけ、ということ。
でも、その内容、フタを開けてみると、別に資格なんていらない仕事ばかり。
健康教育や相談、保健指導、地区分析。
医師でも薬剤師でも理学療法士でもできる。
体操教えるのがもっと上手な人、講話がもっと上手な人、コンピューターでの統計処理や分析ができる人、むしろ無資格の人の中にたくさんいる。
だから、私は保健師の仕事なんてペテン師の仕事だよねー、と思っていたりする。
効率よく、効果的に、エコに仕事できる方法がいっぱいあると思う。
保健師だというプライドを持って仕事しろ、とか言ってる時点で非効率で、時代遅れだと思ってしまう。
私によく、人との距離が近いことを注意する人がいる。
私には、全然その感覚がわからない。
だって、ボディメカニクス、患者様との距離が近ければ近いほど、お互いの負担が少ない。支点力点作用点の距離。
だから、車椅子に乗せるとき、体位変換するとき、患者様と密着すればするほど、相手の危険も少ないし、自分もしんどくない。
私は、思う。
辛い実習や汚いバイトや過酷な現場で、人との距離感をぶっ壊され、物理的にも心理的にも密着するのがナース。
ぐちゃぐちゃな現場に、真っ白な白衣で現れ、笑顔で人と触れ合うのがナース。
保健師の仕事の中で、保健師以外の人材に譲れないものがあるとすれば、それは、「そもそもナースであること」じゃないかと、私は思ってる。
だからこそ、看護師免許を取得していることが保健師の必須条件になったと、勝手に思ってるけど、
「私は保健師で看護師じゃない」と思ってる人に意外に出会う。というか、大半そうみたいに見える。
ナースキャップが無くなっても、普通の服を着ていても、歳を取っても、私は「白衣の天使」で、いたい。
手を触れ合える位置で、抱きしめられる位置で、いつでも私に危害を加えられる距離で、いつでも相手の命を救える距離で、私は居続けたい。
5月29日の誕生花はツメクサ
お誕生日おめでとう。私。40歳。
日本の国では誕生日の前日に年齢が一歳増えるので、正確には、前日に40歳になりました。
職業病ですが、40歳は、保健師にとって、驚異の歳です。
今は亡き、「老人保健法」によると、40歳から老人、扱いだからです。
法律が変わり、今は介護保険の支払い義務が発生しますが、それ以外も老人保健法の名残で、たくさんのがん検診の対象となってきます。
メタボの特定保健指導も、40歳から。
私はとうとう、老人になってしまいました。
昨日は、高齢者の教室で、「高齢者って何歳からだと思いますか?」と問いかけ、答えは今は65歳なんですけど、
心の中で、「でも、私も今日から老人。。」とぐるぐる思いながら高齢者の健康について話をしてました。
話は変わりますが、私は約10年前から四葉のクローバーの栽培を始めました。
初めは、よくある、四葉のクローバー栽培キットから。
今ではベランダガーデニングに逃避する私ですが、実はそれまで、「土を触ること」ができませんでした。
30歳で離婚して、小さい子どもを2人抱え、知らない土地に引っ越し、不安ばかり抱えながら、保育園が開門するまでの間、子どもと地べたに座り込んで、よく四葉のクローバーを探していました。
ある日、「下ばかり向いていても、本当の幸せは見つからないに決まってる」と思い、幸せを自分で育ててみようと思いました。
あれから10年。
今は9種類の四葉のクローバーを繁殖させ、株分けもお手の物、「探さなくても幸せはここにある」を、実現しました。
当たり前に幸せがあると、それは希少だと感じることも少なくなり、時々世話を忘れて枯らしてしまったりもします。
でも、次の春には反省して、苗を作り始める、そんな感じでベランダに布団が干せず家族から苦情が来るという日々を送っています。
四葉のクローバーの花言葉は「幸運」ですが、シロツメクサの花言葉を知っていますか?
私も実は最近知りました。
「復讐」だそうです。
The best revenge is to live well.
最高の復讐は幸せになることである。
スペインのことわざだそうです。
いろーんなことがあった人生でした。
いっぱい泣きました。怒っても口にできませんでした。生きることで精一杯で、恨む暇も嘆く暇もありませんでした。
乗り越えてきたけど、幸せと思って生きてきたけど、癒えない傷は、あって。
今更復讐とか、もはやどうでもいい部分はあるけど、精一杯幸せであろう、と、ベランダのツメクサ達に誓いを立てる今日この頃です。
人生、半分生きました。
これから先は、新しい自分。
朝起きたら、オギャーって生まれて、
作り上げてきた幸せに感謝しながら、新たな人生をスタートします。
過去は、御守りに。
相変わらず、夢を追いかけて。
5月29日、幸福の日。